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レストラン 2018.08.15
こんにちは、ソムリエの小川です。
いつもスタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先日、スカイレストラン「ピトレスク」で、8月30日(木)に開催予定の「日本酒とフレンチの賞味会」に向けて、「七本槍」冨田酒造十五代目 冨田泰伸様にお越しいただき、当日のお料理とお酒のペアリングを試していただきました。
「七本槍 純米 渡船」は、2017年よりフランスで開催されている日本酒のコンクールである“KURAMASTER 2018”で純米酒部門プラチナ賞及び審査員賞を受賞。
冨田様は7月3日にパリで授賞式を終えられ、先日帰国されたばかり。
本場のお食事もたくさん堪能されたとあって、どんなご指摘をいただくか、緊張感をもってのお迎えでした。
今年の6月初旬に、北近江 木之本の冨田酒造へ、ピトレスク料理長の玉垣とマネージャーの山本が訪問し、そこで試飲し選んで帰ったお酒にあわせて、玉垣が近江、特に琵琶湖の食材にフォーカスし、イメージを具現化したお料理を、今回冨田様にご試食いただきました。
にこやかにお話しされている時とは違い、一皿ごとに食材・調味料・調理法を確認、その都度メモを取りながら試食、そして玉垣と真剣にお話しされている姿に、職人の表情を垣間見させていただきました。
事前の打ち合わせで冨田様は、「食中酒である日本酒が海外で受け入れられるには、食との相性がとても大事。あえて日本酒に合いやすいように和の調味料を使うのではなく、いつものピトレスクのスタイルでお料理を作ってほしい。」と。
ありがたいようで逃げることが許されないお言葉に、玉垣も全力で応えたフルコースを、当日のイベントでご用意いたします。
冨田様のいちおしは、「鱒と鰻の温かいプレッセ~琵琶湖の恵み~」と「純米 渡船」のペアリングです。
鰻の豊かな脂質と旨みがお酒の旨みと融合して、滑らかに膨らみ、長い余韻となるとても良いペアリングでした。
私の個人的には、お料理とお酒のコクを感じる旨みが織り成す「スッポンと近江牛のポトフ」と「玉栄 80%精米」のペアリングがおすすめです。
ぜひ、皆様も日本酒とフレンチのペアリングを体験してみてください。
およそ3時間の試食・打ち合わせはあっという間に終わってしまい、まだまだお酒造りのお話やフランスでのお話もお伺いしたかったのですが、時間切れとなってしまいました。
イベント当日は皆様と一緒に、奥深い日本酒とフランス文化、料理についてのお話も伺えればと思っています。
私も、お料理の微調整や、提供時の温度・提供方法についてたくさんお話しさせていただき、とても有意義な時間となりました。
ワインと同様にデキャンタしたり、はたまた燗冷ましにしたりと、より良い状態を見極め、皆様をお迎えしたいと思います。
お席はまだ少し空きがございますので、ぜひお問い合わせ・ご予約をお待ちしております。
◆「日本酒とフレンチの賞味会」 詳しくはこちら
※掲載内容は投稿日現在の内容です
ソムリエ 小川