レストラン 2017.02.13
こんにちは。からすま京都ホテル バー「アンカー」の古田です。
前回のブログでカクテル名のみ発表いたしました「葵 ~最後の将軍~」の内容が決まりました。
実は学生の頃に、徳川慶喜から見た「大政奉還」をメインに勉強していたので、おおよその人物像は把握していましたが、いざカクテルで表現するとなるとなかなか難しい課題でした。
まず、ベースとなるお酒を決めなければいけませんでしたが、ここは迷うことなく、月の桂「祝80% 純米酒」に決定。
「大政奉還 150周年記念」から連想し、京都産の酒造好適米「祝」から造られた日本酒をベースにしました。
この日本酒は、米本来の旨みを前面に押し出した商品で、以前、蔵元の増田德兵衞商店さんに日本酒造りの工程を見学させていただいた際に試飲させていただき、いつかカクテルのベースに使おうと決めていた日本酒です。
次に副材料です。
徳川慶喜が「大政奉還」後にイギリスなどの西洋の議会制度の導入を目指していたことにちなみ、イギリス産のジン「タンカレー No.10」を使用し、深い香りとエレガントで繊細な味わいを引き出しました。
そしてカクテル名の「葵」にちなみ花のエッセンスを加えようと考え、フランス産エルダーフラワーリキュールの「サンジェルマン」と、きりっとした爽やかなライムジュースを加えて、さっぱりとした味わいに仕上げました。
最後に、アーモンドのような甘く香ばしい香りが特徴のイタリア産リキュール「アマレット」を少量加えて完成です。
「大政奉還」後も徳川慶喜は英仏伊とも外交をしており、そのことにちなんで今回各国のお酒を加えました。
5ml単位で何度も何度も試作を繰り返してレシピが完成します。
そして、グラス選び、デコレーションが終わればカクテル「葵 ~最後の将軍~」の完成です。
このカクテルは、3月1日より提供いたします。
次回のブログで完成したカクテルの撮影の様子を紹介いたします。
スタッフ一同、お待ちしております。
※掲載内容は投稿日現在の内容です
アンカー 古田